マウスピース矯正の種類
Types of mouthpiece correction
マウスピース矯正の種類
Types of mouthpiece correction
10年ほど前までは、ブラケットと呼ばれる金属の装置を歯に装着し、ワイヤーをブラケットに通すことで、歯にテンションをかけて歯並びをきれいにしてきました。
しかし、今日技術革新が進み、ブラケットの代わりにマウスピースを使う歯列矯正が主流になりつつあります。
このマウスピース矯正の登場で、矯正治療のデメリットの1つであった「見た目の問題」が解決され、急速に歯列矯正を行う方が増えてきています。
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Invisalign
インビザラインはアライナーと呼ばれる個々の歯列の合ったプラスティックマウスピースを7〜10日で交換装着して歯列矯正を行う方法です。
「痛みが少ない」「目立たない」「取り外し可能」というメリットがある一方で、患者さん自身での装置管理を行わなくてはならない事や、適応症がある事などのデメリットもあります。
ですが、メリットも多いインビザラインによる治療を、当院では積極的に患者さんに勧めております。インビザラインの治療には年齢制限はありません。
日本でも現在、様々な種類のマウスピース型矯正装置がありますが、全世界で圧倒的シェアがあるのはアラインテクノロジー社のインビザラインになります。
インビザラインの特徴
1
治療中でも目立ちにくい
2
可撤式なので、
口腔内を清潔に保てる
3
ライフスタイルへの
影響が少ない
4
治療期間が短く、
診察頻度も月1回ほど
5
痛みが少ない
6
金属アレルギーの
心配がない
7
3Dシミュレーション
ができる
インビザラインは、iTeroスキャナー(iTero element)という光を当てるだけで立体歯列画像を撮影できるカメラからデータを取り、アラインテクノロジー社に送ります。
その後、専門の技術者により3D歯列モデルを作成され、それぞれの歯を正しい位置に並べ直す事で、矯正治療の完成予想図(セットアップ)を作ります。
このセットアップを専門のソフトを使い歯科医師が修正を加える事で、治療計画が完成します。
今までの矯正歯科でも行われていた流れですが、完全にデジタル化され、より精度の高いものになりました。
治療シミュレーション作成が完成した後には、治療完成までに必要なマウスピースの量が計算され、マウスピースが工場で作られます。
この流れによって矯正歯科治療の費用がわかりやすくなりました。
の後来院して頂き、マウスピースから歯へ矯正力が伝わるようにするためのアタッチメントと呼ばれる小さな突起や、矯正用の輪ゴムを使用するためのボタンを歯に設置します。何回か着脱の練習をして、使用方法の指導後、いよいよインビザライン治療がスタートします。
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AsoAligner
アソアライナーは、国内の矯正専門ラボが提供する日本製のマウスピース型矯正装置で、コンピュータで歯の移動量を測定・解析してマウスピースを製作します。
アソアライナーの特徴はマウスピースの厚みや種類、専用のプログラムを導入したことで、他のマウスピース矯正と比べてより正確な治療ができる矯正装置となっています。
数種類あるマウスピース矯正の中で、アソアライナーは日本国内で最も多くの歯科医院で採用されているシステムです。
矯正治療はある程度の期間がかかるため、安定的に矯正装置の製作・供給ができる体制が重要です。アソアライナーを提供しているアソインターナショナル社は日本最大の矯正専門歯科技工所として国内および海外に幅広いネットワークがあり、運営基盤が確立されています。
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奥歯の咬み合せに問題のない
前歯部の歯列不正
02
後戻りの治療
03
スペースの閉鎖
アソアライナーは治療ステージごとに歯型を取ってマウスピースを作製する必要があります。来院頻度は増えますが、その分、最適な形のマウスピースを高精度で作ることが可能です。また、インビザラインと比べ適応症例が限定されます。
アソアライナーの適応症例としては、「奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の歯列不正」「後戻りの治療」「スペースの閉鎖」などです。
POINT
短期間の矯正治療であれば費用を抑えられるのが大きなメリットです。
アソアライナーは来院頻度が増える分、コストパフォーマンスに優れますが、長期の治療の場合はインビザラインの方が費用を抑えれる可能性があります。
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Preortho
プレオルソとは大塚矯正歯科クリニック医院長、大塚淳医師が開発したお子様用マウスピース型の矯正装置で、永久歯の生えそろっていない3~10歳くらいのお子様にご利用いただけます。
「家にいるとき」と「寝ているとき」にだけ装着するため、小さなお子様でも始めやすい矯正治療です。
また、ワイヤーで固定する矯正装置は患者さんによって痛みが出ると言われていますが、プレオルソのようなマウスピース式は痛みが少ないと言われています。
永久歯の生え揃っていない3歳~10歳くらいのお子様にお使いいただけます。小さな頃から歯並びを矯正することで、将来本格的な矯正が必要になっても、治療期間が短くなったり歯を抜かずに済んだりと将来のお子様の負担を減らすことができます。
柔らかく弾力のある素材を使用しているため、装着時の痛みがほとんどありません。
また、金属アレルギーのお子様でも安心してご利用いただけます。
固定型と違い取り外しが容易なため、丁寧に歯を磨くことができ、口内を清潔に保つことができます。
また外出時は外すため、見た目も気にする必要がありません。
歯並びの矯正と同時にお口の周囲筋トレーニングも行うので、お口の環境が整い、治療完了後も後戻りしにくくなります。
プレオルソは規制品ですので、ワイヤーで固定するタイプの矯正装置よりも比較的安価で手に入ります。